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2011年07月21日

羊水検査の話3

昨日、病院からいただいた紹介状を持って、夫と市民病院へ行ってきた。

台風の影響で朝から大雨。

暴風警報は6時過ぎに解除されたので、子供たちは学校には通常通り行くことになったのだが、まだ台風の通過前だったので、私も夫も病院にいるときに何かあっても全く対応できない・・・ということで、二人とも欠席させることにした。

病院の予約は9:30。

20分頃着いたのだが、駐車場に入る列で渋滞になっていて、とりあえず私だけ先に車から降り、産婦人科に向かった。

大雨のさなか、病院内はとても混雑していた。

何とか車を停め、夫が来てくれたが、30分過ぎても全然呼ばれない・・・

ドキドキしながら待っていると、やっと順番が来た。

その時、私の心はもう決まっていた。

「先生からどんな話があっても羊水検査はしよう」と。

まずは私一人で第一診察室に入る。

先生は・・・2年前の子宮外妊娠の際、左卵管摘出手術を執刀してくださった森田先生だった。

とても優しく、親切、丁寧な先生。(その節は大変お世話になりました。)

そして早速、先生から「羊水検査」についての説明が。


羊水検査では、ダウン症という一つの障害だけしか見つけることができない。
また、それも100%の確率ではなく、時期的にやり直しもきかない。

もし赤ちゃんに染色体異常がある場合は、元気に大きく育つ前に流産などで自然淘汰されてしまうことが多いので、今あなたのお腹の中にいる赤ちゃんはそれをくぐりぬけるだけの力を持っている、元気な赤ちゃんなんだよ。

羊水検査はお腹に直接長い針を刺して、赤ちゃんを避けながら羊水を抜いていくので、もしその針が赤ちゃんに刺さってしまったり、当たってしまうと、今まで元気に育っていた赤ちゃんに、検査のせいで傷や障害が出てしまう可能性がある。また、お母さんの子宮にも傷をつけてしまうので、そこから感染症が起こったり、悪い時は腸を傷つけてしまうこともある。赤ちゃんか、お母さんに影響が出てしまう可能性は、ダウン症の赤ちゃんが生まれる確率よりもはるかに高い。

検査がうまくいったとして、もし結果が陽性、または偽陽性と出た場合には倫理的な問題が出てくる。
ダウン症と分かった時点で、産むか、おろすかの選択をすることになり、ほとんど人が後者を選択する。
でも、ダウン症というだけで、赤ちゃんが生まれる権利を奪っていいのか、あなたは今お腹の中で元気に育っている赤ちゃんを、ダウン症という理由だけでおろすという選択ができるのか。

赤ちゃんの障害は、染色体の異常だけではなく、むしろ染色体は正常でも、口蓋裂や心臓の疾患などの病気が起こりうる。それはお腹の中で起こる場合もあるし、生まれてから徐々にあらわれる場合もある。
最初にも話したが、この検査ではそういった異常は発見できない。

血縁者にダウン症の人がいるとか上の子供たちがダウン症だとか、妊娠11週頃のNT(首の浮腫の厚さ)に異常が見られたとか、そういう事がないのなら、危険を冒してまでも検査をする必要はないのではないか。

森田先生個人としては、羊水検査はあまりおすすめできない。

。。。。という話を聞いた。

そして、私が今日診察に来たことを「とてもうれしかった」と言ってくださった。

それは、子宮外妊娠をした際、また妊娠できるようにと、右の卵巣は機能するよう配慮してくださり、その配慮が実り、待望の妊娠ができたことを喜んでくださったのだった。

「ほんとうによかった」と。

だからその赤ちゃんを先生も大切に考え、今この話をしているんだよと優しく微笑みかけてくれた。

その話を聞きながら、涙があふれて止まらなくなってしまった。

「では、実際に赤ちゃんの様子を見ながら、旦那さんも交えてどうするか決めましょう。胎盤の位置や、赤ちゃんの状態によってはもしかして検査自体ができないこともあるからね。旦那さん、呼んできて隣の診察室に入ってきてね。」

涙を拭きながら部屋の外に出て、前の長椅子で待っていた夫を呼んだ。

先生の話を聞く前は、絶対に検査をすると決めていたのに、とっても悩んでいる自分がいた・・・


Posted by スー at 11:22
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